診療科の特徴
低侵襲でかつ根治性の高い治療法をご提供します
| 1. 低侵襲治療を重視した安全な手術 従来の手術は「大きな傷」と「長い入院」が当たり前でしたが、現在は腹腔鏡手術を積極的に導入し、小さな傷で体への負担を減らしつつ、根治を目指します。手術だけでなく、周術期の管理(術前から術後、退院後まで)にも力を入れ、早期の社会復帰・生活の質(QOL)の向上を目指しています。 |
・
| 2. 最新の診断と術前画像解析 当科では、術前にCT画像をもとに立体的な3Dイメージを作成しています。これにより、腫瘍と脈管の位置関係を正確に把握し、患者さんごとに「オーダーメイドの手術計画」を立てることが可能になります。最新の機器と技術を組み合わせることで、より安全で確実な治療を実現しています。 |
・
| 3. チーム医療による包括的なサポート 外科医、内科医、麻酔科医、看護師、薬剤師、栄養士、リハビリスタッフなどさまざまな専門職が連携するチーム医療を実践しています。患者様とご家族が安心して治療を受けられるよう、診断から治療、術後のサポートまで切れ目なく寄り添います。 |
・
| 4. 外来での丁寧なフォローアップ体制 手術後は外来にて定期検査・診察を行い、再発の早期発見と健康管理をチームで行います。 外来での抗がん剤治療も可能です。 |
膵臓がんとは
腫瘍の性質・大きさ・位置・進行度により、治療方針は大きく変わります。画像診断・内視鏡検査・病理検査を組み合わせ、経過観察でよいか、手術が必要かを慎重に判断しています。

| 発生する腫瘍 | |
|---|---|
| 膵がん(膵癌) | 最も一般的な膵臓の悪性腫瘍で、膵液を分泌する細胞から発生します。進行が早く、早期発見が難しいため治療に挑戦が伴います。黄疸、体重減少、背部痛などが主な症状です。 |
| 膵神経内分泌腫瘍(NET / NEN) | ホルモンを分泌する細胞から発生する腫瘍で、良性のものから悪性のものまで幅広く存在します。ホルモンを過剰に分泌する場合、低血糖や消化性潰瘍など特有の症状を起こすことがあります。 |
| 膵のう胞性腫瘍 | 膵臓の中に液体がたまる袋(のう胞)を伴う腫瘍で、いくつかのタイプがあります。 |
| IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍) | 膵管に沿って広がり、粘液を産生します。悪性化のリスクがあり、定期的な経過観察や手術が必要になる場合があります。 |
| MCN(粘液性嚢胞性腫瘍) | 若い女性に多く、放置するとがんに進展する可能性があるため、切除が勧められることがあります。 |
| SPN(Solid-pseudopapillary neoplasm) | 若年女性に多いまれな腫瘍で、低悪性度ですが手術で切除する必要があります。 |
| SCN(漿液性嚢胞性腫瘍) | 基本的には良性で、多くの場合は定期観察で十分です。 |
検査・診断
| 診断の際に行う検査 | |
|---|---|
| 血液検査 | 肝機能・胆道系酵素・膵酵素の異常や、腫瘍マーカー(CEA、CA19-9、span-1、Dupan-2など)を確認します。 |
| 腹部超音波検査(エコー) | 膵臓の腫瘤や胆管の拡張、周囲臓器の状態を調べます。 |
| 造影CT検査 | 腫瘍の大きさ・位置・広がり、血管との関係を詳しく評価します。 |
| MRI / MRCP | 膵管や胆管の形態を詳細に観察し、膵管内腫瘍や嚢胞性病変の評価に有用です。 |
| 内視鏡的超音波検査(EUS) | 高解像度で膵臓を観察し、小さな腫瘍の検出や精密診断を行います。 |
| 超音波内視鏡下穿刺吸引生検(EUS-FNA) | 腫瘍の組織や細胞を採取し、良性・悪性の診断を行います。 |
| 内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP) | 膵管・胆管の狭窄や閉塞を評価し、必要に応じて治療を行います。 |
| PET-CT検査 | がんの全身への広がり(転移)の有無を調べます |
主な治療方法
メリット
- 傷が小さいため術後の痛みが軽減される
- 緻密な手術ができるので、出血量が少なく済む
- 術後の回復が早く、入院期間が短い
- 早期に社会復帰・職場復帰が可能
3Dイメージの利用
開腹手術との使い分け
その他の治療選択肢
よくあるご質問
- Q腹腔鏡手術は傷の痛みは強いですか?
- Q入院期間はどのくらいですか?
- Q食事はいつからできますか?
- Q合併症のリスクは?
- Q術後に気をつけることはありますか?
- Q再発の可能性はありますか?
