医療の質の評価
Quality Indicatorは、医療の質を、客観的に評価できるよう数値化したものです。数値化することにより、継時的に質の評価が可能になり、また、他病院との比較も可能となります。耳原総合病院は、平成25年度厚生労働省「医療の質の評価・公表等推進事業」に認定されている「全日本民医連 医療の質の向上・公開推進事業」に参加し、医療の質の改善、公開に取り組んでいます。
2024年度 Quality Indicator(医療の質)
- 集計は全て年単位(1月~12月)
- 中央値・・・全日本民医連加盟300床以上病院
1. 入院患者の転倒・転落発生率
指標の意義
転倒・転落を予防し、外傷を軽減するための指標です。特に、治療が必要な患者さんを把握していく必要があります。
計算式
分子:入院患者の転倒・転落件数
分母:入院患者延数(24 時在院患者+退院患者数の合計)
2. 入院患者の治療を必要とする(3b以上)転倒・転落発生率
指標の意義
転倒・転落を予防し、外傷を軽減するための指標です。特に、治療が必要な患者さんを把握していく必要があります。
計算式
分子:治療を必要とする(3b以上)転倒・転落件数
分母:入院患者延数(24時在院患者+退院患者数の合計)
- 2020年に定義変更(2019年まで 3a以上→2020年以降 3b以上)
転倒による損傷のレベル
| 損傷レベル |
インシデント影響度分類 |
説明 |
| なし |
0、1、2 |
患者に損傷はなかった |
| 軽度 |
2または3 |
包帯、氷、創傷洗浄、四肢の拳上、局所薬が必要となった、あざ・擦り傷を招いた |
| 中軽度 |
3a |
縫合、ステリー・皮膚接着剤、副子が必要となった、または筋肉・関節の挫傷を招いた |
| 重度 |
3b/4a/4b |
手術、ギプス、牽引、骨折を招いた・必要となった、または神経損傷・身体内部の損傷のため診察が必要となった |
| 死亡 |
5 |
転倒による損傷の結果、患者が死亡した |
| UTD |
|
記録からは判定不可能 |
3. 新規褥瘡(じょくそう)発生率
指標の意義
褥瘡(床ずれ)予防対策は、提供されるべき医療の重要な項目であり、栄養管理、ケアの質評価にかかわる指標です。
計算式
分子:入院後に新規に発生したd2以上の褥瘡の数(別部位は1として計測)。ひとりの患者でも複数発生した場合はその個数を算出する。
分母:調査月の新入院患者数+前月最終日在院患者数(24時現在)
- 2016年~ 分子d2以上の発生率
- 2020年~ 分母の定義が変更された(実患者数→延患者数)
4. 退院後7日以内の緊急再入院割合
指標の意義
初回入院時の治療が不十分であったこと、回復が不完全な状態で早期退院を強いたことによる予定外の再入院を測定し、把握する指標です。
計算式
分子:当月の退院患者のうち、前回退院から7日以内に同一傷病名または随伴症・合併症、併存症で緊急入院した患者
分母:退院患者数
5. ケアカンファレンス実施割合
指標の意義
この指標はカンファレンスの実施ではなく、カンファレンス記録を評価します。チームでの情報共有が促進され、プロセス・アウトカムを評価することが可能となります。
計算式
分子:調査月退院患者のうち、入院期間中に1回以上医師・看護師・コメディカルによるカンファレンス記録のある患者
分母:退院患者数
6. 手術後48時間以内緊急再手術実施割合
指標の意義
外科系チームの医療の質の評価を示します。
計算式
分子:手術後48時間以内緊急再手術数
分母:入院手術数(入院手術を行った退院患者数)
7. 救急車受入割合
指標の意義
救急隊からの搬送の要請に対して、どれだけの受け入れが出来たかを示す指標で、各病院の救急診療を評価する指標であり、地域医療への貢献を示す指標でもあります。
計算式
分子:救急車受け入れ数
分母:救急要請数
コメント
国内では2020年3月下旬ごろから新型コロナウイルス感染者数が増加し、要請件数も徐々に増加しました。新型コロナウイルス感染症が流行する以前と比較して、受入件数はかなり増加していますが、それ以上に、要請件数が増加しており、結果として受入割合が下降しています。
- 要請件数:救急隊より患者さん受入の要請があった件数
- 受入れ件数:要請を受け入れ、患者さんが当院に実際に搬送された件数