患者さん第一のリハビリを
セラピスト(理学療法士、作業療法士)
- S.Tさん、N.Fさん、U.Aさん
- 2022年新卒入職 若手セラピスト
セラピストになったきっかけは何ですか?
S.Tさん
学生の頃にバスケットボールをしており怪我の経験をしました。運動が出来ないこと、いつも通りの生活が出来ないことのもどかしさを知り、サポートできる様になりたいと思ったことがきっかけです。
N.Fさん
祖父がリハビリを受けるようになったのがきっかけです。在宅でのサポートをしていただいて、最後まで楽しそうにやりたいことを叶えてあげられる姿を見て、自分もこうなれたらなと思いました。
U.Aさん
医療従事者に憧れており、学生の頃に部活動の仲間が理学療法士にお世話になっているのを見て、私も支えになれるかもしれないと思ったのがきっかけです。
同仁会に入職した理由を教えてください
S.Tさん
耳原総合病院は実習先として2か月お世話になっていました。その際、職場の雰囲気や回復期リハビリテーション病棟での自宅退院に向けて一人ひとりに寄り添う先輩職員の姿勢が、自分の思い描いていた理学療法士の像と合致したからです。特に職場の雰囲気については、先輩後輩のコミュニケーションが良く取れているのを感じました。学生に対してもしっかり密な対応をしてくれたところが印象に残っています。
N.Fさん
私も学生の頃に2か月間の実習でお世話になった際に感じた、スタッフの雰囲気の良さからです。挨拶が返ってくるところが印象的でした。患者さんとはもちろん、スタッフ間のコミュニケーションも活発で、情報共有が密にされている印象でした。人の暖かさの様なものが色々なところから感じられました。こんな風になりたいな、ここで働きたいなと思っていました。
U.Aさん
私は2人とは違って耳原総合病院の実習生ではなかったのですが、元々、耳原総合病院のことは知っていて、見学させてもらった際に全体的な雰囲気が良かったからです。
実際に働いてみてどうですか?
S.Tさん
実習で来た時に分かった事や知った事、頭の中で思い描いていたセラピスト像のままギャップなく働けています。先輩方は「なんでも聞きに来てください」という姿勢で寛容に受け入れてくださり、親身に寄り添ってくれています。正直にここで良かったなという思いが強いです。
N.Fさん
私も学生の頃に実習をした時と比べて乖離はないと思います。また、実際に新米として働いてみて、指導者・先輩との相談がとてもしやすいと感じています。学生の頃に感じた雰囲気の良さというのは、働いてからの相談のしやすさに直結しています。特に、自分が1年目で何も分からなかった時を思い返すと「ここで良かったな」と思います。
U.Aさん
私は実習で伺ったことがなかったので不安はありましたが、実際に働いてみると2人が言う様に先輩が優しく、また同期にも恵まれて、とても仕事がしやすいなと感じています。
業務内容を教えてください
S.Tさん
リハビリテーション全体としての業務内容は各々の患者さんの入院前のADL(日常生活の動き)を獲得することと、元のADLよりもさらに上のレベルの動作の獲得を目指して身体機能の改善や運動能力の向上を図ります。患者さん自身だけでなく、ご家族の希望にも寄り添った目標を設定し一緒に取り組みます。
退院後には地域に戻られることを考えると、環境として困っていることを少しでも減らすことが重要です。自宅環境や今までどういう生活を送られていたのか、生きがいも含めて詳しく聞き取り、そのなかでリハビリを進めていくという事を大切にしています。「自分は何をできるようになりたいか」を明確にすることで退院後の生活の基になる動作の獲得が出来ます。
N.Fさん
患者さんのこれからの生活をどうしていくか、それを考えて目標に向かってアプローチしていくのが業務です。
基本的には9時~12時と休憩を挟んで13時~17時前まで、割り振られた時間で各々が担当する患者さんをまわっていく様な働き方です。
U.Aさん
患者さんとのリハビリだけではなく、看護師や主治医、相談員の方と密に連携を取りながらカンファレンスを行い、「どうすれば自宅へ帰れるのか」を一緒に考えます。
職場の特徴を教えてください
耳原総合病院には急性期と回復期の2つの病棟の他、透析センターがあり、みみはらグループの系列には介護老人保健施設もあります。透析リハビリ、外来リハビリ、訪問リハビリなど様々な分野があるのが特徴です。
また、地域訪問活動という出張教室のようなものを開催し、地域住民に対して簡単な体操や廃用予防の運動を指導しています。
働く上で大切にしていることはなんですか?
S.Tさん
何事にも目的意識を持つことです。ただ業務をこなすのではなく、リハビリのその先に何があるのかを考え、その仕事が存在する理由を意識しながら取り組むことで、その仕事の重要性を再認識し、ミスを減らすことが出来ると思っています。
N.Fさん
患者さんに寄り添うことが大切だと思います。
2年目になり段々と分かるようになってくると、リハビリをする上で「こうすれば上手くいくのに」「この歩行器を使えばいいのに」と思う事があります。ですが、実際にそれを使うのは患者さんであり、今までの考え方や譲れないこだわりがある為に難渋することも多くありました。
そんな時には、患者さんの話をよく聞くことが必要です。どんな生活をしてきたのか、何を大切にされているのか、生きがいについてしっかり聞きながら、独りよがりなリハビリにならない様に、「私の意見はこうなんですけれど、どう思いますか」と問いかける時間を忘れてはいけないと心がけています。
U.Aさん
報連相を大切にしています。特に相談は報告や連絡と比較してなかなかしづらいと感じることも多かったのですが、いざ相談してみると先輩は案外気軽に答えてくださりますし、次の日やその場から活かすことができ、患者さんや自分のためになります。
嬉しかったことは何ですか?
S.Tさん
患者さんやご家族さんからの感謝の気持ちです。患者さんの生活・人生の一部に携われたこと、また、それについて感謝されるとPTをしていてよかったなと思います。
N.Fさん
喜んでいる姿を見ることです。思い通りの形ではなかったり、全ての希望が叶う訳ではなかったとしても、ご家族やご本人が笑って帰ってくれると嬉しく思いますね。
U.Aさん
やはり私も患者さんに感謝されるとやっていて良かったと思います。入院していると普段とは違った生活を数日~数か月間しなければいけないので、誰でも落ち込んでしまうと思うのですが、元通りの生活に戻れるようにサポートする中で、「○○さんで良かったわ」「もう一生忘れられへん思い出になったわ」「こんなに動けるようになるとは思っていなかった、ありがとう」と言ってもらえるとやっていて良かったと思います。
民医連らしいな、耳原らしいなと思ったことはありますか?
S.Tさん
地域と積極的に関わっていく姿勢や地域に寄り添った医療についてです。「地域訪問活動」は他の病院ではあまり聞くことはないと思いますし、元の生活に戻った後(地域に帰った後)に感じる困難や苦労をどう解決できるかまで診ることが出来るのは耳原らしいと思います。
N.Fさん
アートを重視しているなと感じます。屋外歩行訓練の際にも見える外壁の絵や、リハビリ病棟の屋外庭園の中の絵のおかげで、気持ちも病院の雰囲気も明るくなります。
研修や学習制度について教えてください
月に一度くらいの頻度でリハビリ科の学習会が開催されている他、医師が主催した学習会を多職種で聞くスタイルのものもあります。内容も様々で「循環器の基礎」等、新人向けのものから、「運動の見方」「認知症の方の対応」等多岐にわたります。
また、職場長から「こういう学習会があるから参加してみないか」と声を掛けてもらったり、業務調整をして参加のための時間を確保してもらえるなど、上司の「若手に学習してもらいたい」という気持ちが伝わってきます。
さらに、外部研修の参加費を援助してもらえる制度もあり、知識をつけることが出来る機会や参加しやすい環境が整っていると思います。
その他、日常業務の指導については先輩が新人に1対1で付いてサポートしてくれる体制があり、フィードバックが密にできるのでありがたいです。
求職者や学生に向けて一言
耳原総合病院は様々な患者さんがいますし、様々な分野を知ることが出来ます。また、先輩から指導を受けながら成長できる場で、設備や働きやすい環境が整っています。
勤務はシフト制ですが、休みの希望を出せば基本的には通してもらえます。スタッフ間での譲り合いもあり、無理なシフトが組まれることはほぼないです。
私たちはまだ結婚していませんし、子どももいないのですが、育休・産休は取りやすいとよく聞きます。子どもの体調が悪くなった時や休まなくてはいけなくなった状況でも周りでフォローできる環境があります。実際に今も育休を取得している男性スタッフもいます。また、復帰の際には勤務調整してもらえるので無理なく働くことができます。
職場の人間関係は本当に良く、同期だけでなく先輩・後輩の仲もいいです。