懐の深さがある職場です
薬剤科事務
- T.Hさん
- 2016年入職
業務内容を教えてください
院内の薬剤業務がスムーズに進むように薬剤師さんの手助けをしており、事務兼助手のような仕事です。納品の受け取りや、1週間分の科ごとの発注や払い出しの他、日々使用する薬の受け取りや棚出しなど、段ボールを抱える様な業務もあり、意外と体を動かす仕事です。
日常では目にすることの少ない薬品を取り扱うこともあり、「おぉ、こんなんあるんや!」と小さな感動があります。
僕らはあくまで助手の役割なので、もちろん最終的には薬剤師さんの確認が入ります。必要以上に不安になることはないです。
また、薬に関わる業務のみではありません。病棟や各科との電話のやり取り、様々なデータの取り扱い、整理整頓や清掃なども仕事です。周りがなかなか手の回らない業務ができると自分もすっきりしますし、周りにも感謝されるのでやりがいになります。
とはいえ、最初に挙げたように意外と体を動かしている仕事なので足腰を大事に働いております(笑)。
職場について教えてください
病院として活気があると思います。1人で粛々と仕事を進めるのではなく、職員同士で声を掛け合いながら仕事をしています。薬剤師さんは患者さんの容態をみて「あの薬はどうなってるの?」「状態が変わったから薬も変えよう」等、臨機応変にプロの仕事をしています。ですので、周りの僕ら事務・助手もバタバタと忙しくなることもありますがコミュニケーションがとれているので険悪になることはないです。
職場はすごく「やりやすい」雰囲気です。というのも、忙しい時に限って電話が沢山掛かってくるなど、つい愚痴を漏らした際に嫌味に受け取る人が居ない職場だからです。愚痴に対して「分かる~」と返してくれる、そのままボルテージが上がっていくような職場です(笑)。この雰囲気のおかげで忙しさも乗り切れると感じています。
働く上で大切にしていることを教えてください
落ち着きが1番大事だと思います。急変した患者さんの対応のためにバタバタすることはどうしてもありますが、その時にどれだけ落ち着けるのかが大切です。医療現場は気が焦る場面がよくありますが、その焦りが大きな健康被害に繋がりかねないのだという自覚が必要です。
また、薬剤師さんは患者さんと直に接することも多いですが、僕ら事務はほぼないので薬品の用意など間接的な行動が、しんどい思いをして病院に来ている患者さんにしてあげられる事だという思いで仕事にあたっています。
やりがいについて教えてください
薬剤科の事務という非常に少数の立場ですが、意外と病院全体の問題が見えたりします。大きな運動を起こすのは難しいですが、改善に繋がる提言ができると、「してやったり感」があります。スタートは小さくとも何もできないという訳ではないことを実感します。
例えば、総合病院の近くには高砂薬局や協和薬局など同じみみはらグループの薬局があり、薬局間で薬のやり取りをするのですが、それに慣れてしまうと各薬局で買えるものでも総合病院で購入し在庫を抱えることになります。ですので、僕は実際にどれだけの量を発注しているのか調べ、「1年でこれだけの量を使っているので、各院所で1箱買っても使いきれますよ」とデータを出すことで、無駄なやり取りも総合病院の在庫も減らすことが出来ました。
どうしても習慣でやっていることは誰かが見直さなければ気づきません。まだまだ改善できるのではと感じている点もあるので、根拠となる事例を集めながらいずれアクションを起こせたらと日々の仕事の間に考えています。
嬉しかったことはなんですか
院内向けの広報や資料作りを任せてもらえるようになりました。医療者としての専門知識は足りませんが、ゆえに分かりやすく伝える努力をしています。ですので、「見やすかった」「目を引いた」と評価をいただいた時は素直に嬉しかったです。
また、ごく稀にですが患者さんに道案内を行う時もあります。別れ際に安堵した顔でありがとうと言われるのは清々しい気持ちになります。
民医連らしい、同仁会らしいと感じた事はありますか
僕は利用したことがないですが、産休育休への理解が深く、取得しやすいというのはさすがだな、先進的だなと思っています。薬剤科でもよく産休や育休を取られる方がいますが、みんな「いってらっしゃーい」「あ、おかえり~」という感じでとても自然です。利用していない側からみてもほっこりします。特に男性の育休は言い出しにくかったりするのかなと思うのですがそんなことはありません。
また、日常の休暇に関しても、何かあった時など取得しやすいと感じています。
求職者や学生に向けてひと言
薬剤科は忙しさと緩さが共存する職場だと思います。病院内の薬剤科なので薬剤師に関しては手広く様々な経験をすることが出来ます。それに合わせて事務も病棟に薬を取りに行ったり、手広く業務を手伝っています。
薬剤科には新鮮なことや楽しいことがあります。毎日喜んだり凹んだりしながら、そういうことを共有できる緩さをもっています。長く働き続けられる環境と懐の深さがある職場だと思います。