
スタッフの成長や
頑張ってることが
私のやりがいです
管理師長
- K・S
- 1996年入職
プロフィール
私は小学1年生のときに小児喘息、小学3年生のときに免疫性血小板減少症で耳原総合病院に入院しました。子供の時はもやしっ子と言われるほど体は細く病弱で、入院したときも食事が食べれず看護師さんがとても心配してくれていました。そんなとき少しでも食べやすくと考えてくれて、ご飯を小さいおにぎりにしてくれました。私のために色々考えてくれているんだなと子供なりに頑張って食べないとと思ったことを記憶しています。
小3の入院時は隔離部屋でトイレもポータブルトイレを使用していました。子供ながらにおねしょをしてはいけないと思っていて、寝る前に排泄をすましナースコールすると看護師さんに「ちょっとだけやん」と言われました。ちょっとではダメなんだと受け止めましたが、言葉一つで患者さんの受けとる気持ちが変化することに気づきました。その入院経験や助産師だった母の勧めもあり、高校卒業後には看護師の道に進みました。ちなみに私は3姉妹で、全員看護師で働いています。
看護学校卒業後、耳原総合病院に就職しました。結婚・子育てをしながら、呼吸器内科、循環器内科、緩和ケア、小児科、整形外科、総合内科、外来など様々な部署で看護を積み重ねてきました。その中でも緩和ケアでは16年間勤務していたので、忘れられない患者さんとの関わりも多いです。

耳原総合病院で働いてみてどうですか?
他職種の方がとても親切です。栄養士さんは、食事が食べられない患者さんにはどうしたら食べられるのか患者さんの状態を細かく聞き取って一緒に考えてくれます。
リハビリさんは、家に帰りたいという患者さんのゴールを患者さんやご家族の要望も汲み取って一緒に相談しながら設定してくれます。
医師も話やすい雰囲気があり、とても相談しやすいです。
職場の特徴を教えてください
病棟は総合診療科・口腔外科・整形外科の混合病棟です。ベッド数は48床あり、うちハイケアユニットが4床あります。重症管理を行うことができる急性期病棟です。総合診療科では、幅広い内科疾患の患者さんが入院されるため、看護師も幅広い知識や経験が必要となります。また、緊急入院が多いので高齢な患者さんは退院に向けて安心・安全・安楽な療養先を選定することがとても重要になります。そのためには患者さんやご家族の思いを聞き取り、吸引指導やインスリン指導、胃ろう管理など自宅でも生活できるよう在宅ケアが必要な場合は、丁寧なセルフケア指導を行っています。
看護師としてのやりがいをどんなことに感じますか?
頻回に入退院を繰り返していた患者さんの問題点をアセスメントし、計画を立て実践することで再入院せずに在宅で過ごせていると病棟看護スタッフの頑張りがあったからこそだと思います。今は私が患者さんに直接看護実践することはないので、病棟看護スタッフの頑張りや成長がやりがいと感じます。
看護師をしていて良かったこと、うれしかったことを教えてください
緩和ケア病棟で働いていたときのことです。他の病院から転院してきた患者さんに道中で車に揺られて「痛くなかったですか?」と当院に到着した際にお聞きしました。すると前の病院では『そんな言葉をかけてもらったことがなかった』と患者さんとご家族から言われました。私としては普段通りの声掛けでしたが、患者さんの立場に立って声掛けすること、言葉一つひとつを大切にしていくこと、私の幼いころの入院経験からも学んでいることだと思います。
その後もその患者さんと1か月ぶりの散歩に行くと、こんなこともしてもらえるのかと喜んでもらいました。その患者さんやご家族から『担当看護師を変わらないでほしい』と言われたことはとても嬉しかったです。
また、私はケアを行った後「これで大丈夫ですか」と患者さんへ確認を必ずします。その一言に『そんなこと言ってくれるのはあなただけです』と言われました。何気ない患者への配慮の声掛けを喜んでもらえると看護師としてのモチベーションやりがいにもつながるのだと思います。
これから入職する方や学生に向けて一言お願いします
看護師は患者一人ひとりの歩んできた人生に関わる仕事です。年代や境遇なども様々ですので、広い視野を持つことが必要になります。なので、医療関係の方だけではない色んな分野の人たちと交流をもち、興味を持ち続けることで、みなさんの人間性が培われていきます。多岐にわたる経験を積み重ね、これからもよりよい看護ができるように一緒に頑張りましょう(^^)/