
障害者の人権について学びました
- 12月12日に障害者の人権について考えるため、「堺・自立をすすめる障害者連絡会」の代表者と堺市の障害施策推進課の担当者をお招きして学習会を開催しました。会場を埋め尽くす78名の参加で、関心の高さがうかがえました。

きっかけは、重度障害者の入院を受けれたことでした。医療従事者でありながら、患者の要求に十分に応えることができておらず、障害者という先入観で接すなど、入院生活において不快な思いをさせてしまいました。


当事者の意見を直接聞くことができました
当事者の普段の様子や状態、受診時に感じることをご本人の口からお話しいただきました。
ご本人は脳性麻痺があり、話す時に緊張で思うように言葉を発せないことがあります。
今回も一言一言かみしめるようにゆっくりと発言くださいました。
その状態を目の前で見て、緊張されているのが伝わってきました。
障害のある方でも人それぞれのできるところも違っていて、個々それぞれの関わり方が必要だし、
その個人の特徴として知ることが必要だと感じました。


行政より、法整備の話しと過去の事例のお話し
堺市障害施策推進課の担当者からは、障害者差別解消法により、差別的取り扱いをしないこと、合理的配慮が必要なことが定められたことに触れていただき、
障害者が入院時に経験をしたケースについて教えていただきました。
医療従事者として、医療を受ける方の特性を知り情報を共有すること。
その人その人で理解することが障害者の方の尊厳を守ることになると気付きました。


障害の有無に関わらず、その人それぞれで対応していきたい
障害者差別解消法の認知度は2割程度で、
障害があるということだけで入院を断られるのが現状だそうです。
障害の有無に関わらず、その人としてまずは知ること
そして理解をすることが日々の生活の中でも大事なのではないかと感じました。
今回当事者の声や現状を知り、医療従事者だからではなく、人として人権感覚を大切にしようと思える学習となりました。