日々、安全を確実に守っていく
副技師長
- K.Sさん
- 2017年入職
業務内容について教えてください
医療機器管理、心臓カテーテル業務、ICU/HCU病室での血液浄化業務、当直業務をしています。
特に気を付けている業務は人工呼吸器管理業務です。私は3学会呼吸療法認定士と集中治療専門臨床工学技士の認定を持っており、RCT (呼吸ケアチーム)に入っています。人工呼吸器導入時に患者の状態に合わせた設定変更、NPPVのマスク選択やフィッティング調整などで治療と安全に貢献出来るように日々研鑽を行っています。
働く上で大切にしている事はありますか
臨床工学技士は人工呼吸器や透析装置など生命維持管理装置の安全を守るのが仕事の一つで、毎日さまざまな医療機器の点検・保守を行っています。誰かが見ている時も、誰も見ていない時も、日々その安全を確実に守っていく事で私たち臨床工学技士の信頼を高めていけると思っています。
職場の特徴について教えてください
当院の臨床工学科では血液浄化、心臓カテーテル、ペースメーカー、アブレーション、人工心肺、消化器内視鏡、手術室など様々な業務を経験できます。特定の業務の専門性を高める事はもちろん、意欲と実力があれば全ての業務を修得する事も可能です。
臨床工学技士をしていて嬉しかったことはなんですか
人工呼吸器導入時に初期設定では換気不足だった時に、自分が設定変更を行って患者の換気が改善した時に役立てて嬉しいと感じます。
耳原で働いて良かったこと、民医連・ 耳原らしいと思ったことはありますか。
労働組合があり一般職員の立場が守られている。そのため臨床工学技士の勤務体制や待遇が突然変わったり不当な扱いを受けたりする可能性は少ないです。
さらに、都道府県や全国の民医連の学術運動交流集会で発表をしたり他施設の人と意見交換したりする場があります。
やりがいについて教えてください
2018年に当院独自の人工呼吸器呼吸療法の院内認定制度 (エキスパート認定、プロフェッショナル認 定)を臨床工学科・呼吸ケア運営会議・医療安全管理室で企画制定し、これまで計80名を認定しました。 認定ピンバッジや講習会テキストも業者に依頼し作成・製本しました。eラーニング動画やPDF テキストも電子カルテやインターネットからダウンロード出来るようにしました。
学生、求職者に向けてひと言お願いします
当院は総合病院なので色々な業務を行いたい方の応募が多いです。その中で実際に仕事をしていくた めには、やる気(気持ち) だけでは不十分で、行動と実力も必要です。小さな成功体験を積み重ねて、目標を一つずつ達成していって、自分を高めていくという意識と意欲があれば、当院でも活躍できると思います。
当院の臨床工学科の業務配置 (やりたい業務に就けるかどうか) は年功序列ではなく成果主義(仕事の能力とコミュニケーション能力)です。よって今から新卒や中途で入職した方でも数年後に人工心肺やアブレーション業務など他院では競争率が高い業務に就ける可能性もあります。ぜひ挑戦してみて下さい。