第5回
「住み慣れた地域で最後まで」
国の進める「地域包括ケア」で謳われている「高齢者が住み慣れた地域で最後まで人生を全うすること」は本当に素晴らしいことだろうと思います。そのためには、その高齢者や介護者への援助は欠かせないと思います。ましてや、お金の過多で受けられるサービスが違うとなればわびしい限りです。
世界の軍事費が昨年度最高に達したとのこと、本当に愚かなことです。ほんの少しでも自国民の介護支援のほうに回せないのか?と強く思ってしまいます。当院も24か所の高齢者施設を訪問しています。入居時、継続した生活にそれぞれ費用が掛かります。施設の調度品、作り、働くスタッフなど見比べると言いたかないけど「地獄の沙汰も・・・次第・・」だと思います。
現役時代でも、住んでる住居、働き方、普段取っている食事などなど、平等とは言いません。しかし、まだ自分で動けて、考えて、行動が出来る分、幸せの形は人さまざまと言いつくろうこともできるのではないか?と思います。だけれども、高齢になって自分で動くことがしんどくなってきたこの時期の食事や衣服を含めた生活・介護環境があまり大きく違うのは、本当に寂しくなります。全員が年を取り高齢になって動きにくくなります。地域では自分も含め、友人や顔見知りも高齢者になっていきます。「お互いに幸せな生活・介護を住み慣れた地域で最後まで」送るためにも税金の使うところを全員で考えて行動しましょう。