2026年の9月は、19日(土)から23日(水)まで11年ぶりの5連休。敬老の日は9月21日(月)です。久しぶりに実家へ帰られる方も多いのではないでしょうか。この機会にぜひ見ていただきたいのが、ご両親の「歩き方」と「立ち上がり方」です。堺市堺区の整形外科から、帰省中にできるチェックと転倒予防のポイントをお伝えします。
2026年の敬老の日は9月21日。11年ぶりの5連休です
2026年は敬老の日(9月21日・月)と秋分の日(9月23日・水)に挟まれた9月22日(火)が「国民の休日」となり、9月19日(土)から23日(水)までの5連休になります。9月に5連休がそろうのは2015年以来、11年ぶりです。
また、毎年9月は国の「健康増進普及月間」にあたります。ふだんは電話やメッセージのやり取りだけ、という方にとって、この連休はご両親の体の変化に直接気づける、年に数回しかない機会です。
実家で確認したい「転倒のサイン」7つ
身構えて「テスト」をする必要はありません。一緒に食事をして、買い物に出て、玄関まで見送る。その中で自然に見えるものばかりです。
- 歩幅が狭くなった/すり足になった……足が上がらず、わずかな段差でつまずきます。
- 立ち上がるときに必ずどこかに手をつく……太ももとお尻の筋力が落ちているサインです。
- 横断歩道を青信号のうちに渡り切れない……歩く速さの低下は、全身の機能低下と関係します。
- 背中が丸くなった/以前より身長が縮んだ……背骨の骨折(脊椎圧迫骨折)が隠れていることがあります。
- 片脚立ちが15秒続かない……必ず壁や机のそばで、支えられる状態で確かめてください。
- 「この前つまずいて」という話が出る……一度転んだ経験は、次の転倒の危険が高い状態を示します。ご本人は心配をかけまいと軽く話しがちです。
- 床に物が増えた/夜中にトイレへ行く回数が増えた……転ぶ「環境」と「回数」の両方が増えています。
2つ以上当てはまるようでしたら、一度、整形外科でご相談ください。
高齢者の骨折が「そのまま要介護」につながる理由
太ももの付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)
転倒による代表的な骨折で、多くの場合は手術が必要になります。問題はその後で、入院と安静が続くあいだに筋力・体力が落ち、退院しても以前と同じ生活に戻れないことがあります。国の調査でも、介護が必要になった原因として「骨折・転倒」は上位に挙がっています。
気づかれにくい「いつの間にか骨折」
背骨の骨折は、転ばなくても、日常の動作や重い物を持った際に起こることがあります。強い痛みが出ないまま進むことも多く、「身長が縮んだ」「背中が丸くなった」「布団の上げ下ろしがつらい」といった変化が唯一の手がかりになる場合もあります。
骨粗しょう症は、症状が出てからでは遅い病気です
骨粗しょう症は骨がもろくなる病気ですが、初期には自覚症状がほとんどありません。特に女性は閉経後に骨量が減りやすく、堺市の案内でも、65歳以上の女性の約半数がこの病気にかかっていると推測されると紹介されています。
堺市では、対象年齢の女性を対象に「骨粗しょう症予防検診」を各区の保健センターで実施しています(予約制/かかとの骨に超音波を当てるQUS法による測定と、保健師・管理栄養士による指導)。まずはご自身の骨の状態を知る入口として活用できます。対象年齢・費用・実施日は年度ごとに変わりますので、堺市の案内をご確認ください。
※QUS法は骨折リスクを知る目安のための測定で、診断のためには別の検査が必要になる場合があります。検診の結果や、すでに背中の痛み・身長の低下がある場合は、整形外科でご相談ください。
帰省中の数日でできる「転ばない家」づくり
- 玄関・廊下……新聞や段ボールの山を片づける。延長コードを壁沿いにまとめる。夜間用の足元灯を置く。
- 階段・浴室・トイレ……手すりがあるか。滑り止めマットは古くなっていないか。介護保険の住宅改修が使える場合があるため、担当のケアマネジャーや区の窓口にご相談ください。
- 寝室からトイレまで……夜間に通る導線に物がないか、スイッチに手が届くかを、実際に歩いて確かめてください。
- 履き物と服……スリッパは脱げやすく転倒の原因になります。かかとのある室内履きへ。ズボンの裾が長すぎないかも確認を。
- 目と薬……眼鏡の度が合っているか。睡眠薬や血圧の薬でふらつきが出ていないか、主治医や薬剤師に相談を。
- 一緒に体を動かす……片脚立ち(左右1分ずつ、必ずつかまれる場所で)とスクワット(イスに座る手前で止める、5〜6回)。ご家族が一緒に始めると続きやすくなります。
連休中の受診と、当院のご案内
2026年9月19日(土)から23日(水)は連休のため休診となります。連休中に「気になる」と思われた方は、9月18日(金)までのご予約か、24日(木)以降のご予約をおすすめします。整形外科は完全予約制のため、お電話でのご予約が必要です。
なお、転倒後に強い痛みで立てない・体重をかけられない・手足が変形しているといった場合は、連休中でも救急対応のある医療機関を受診してください。
みみはら高砂クリニック(堺市堺区高砂町)の整形外科は、初めて受診される方を対象とした完全予約制の外来です。継続的な治療が必要と判断した場合は、耳原総合病院をはじめとする医療機関へご紹介します。交通事故によるケガ、頭部外傷は対応いたしかねます。
お問い合わせ
まとめ
11年ぶりの5連休は、ご両親の体を見直すよい機会です。歩幅、立ち上がり方、背中の丸み。気になるサインがあれば、「年のせい」で片づけずに一度ご相談ください。骨粗しょう症も転倒も、早く気づくほど打てる手は多くなります。
※この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療方針を示すものではありません。