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病院からのお知らせ

医者が待合室で納税申告の手続きを無料で支援する理由(TED2018)

 健康は感染や生活習慣、遺伝素因により損なわれるだけではありません。社会的原因とくに貧困により損なわれます。それを健康格差と呼んでいます。近年重症の糖尿病の患者が20歳から40歳に増加してます。低学歴や不安定雇用・低賃金長時間労働が関係していると指摘されています。アメリカでは貧しい子供は中流の子供と比べ死亡率は1.5倍高く、入院率は2倍高いです。そこで医者は患者の身体や生活習慣だけに関心を向けるのではなく、患者の経済状態に関心を向ける必要があります。その解決のための対策=社会的処方をしなければなりません。

 その一つとしてアメリカの小児科医ルーシー・マーシルさんが「医者が待合室で納税申告の手続きを無料で支援する理由」(TED2018) という講演をしています。日本ではそれをインターネットを通じて日本語字幕付きで見ることができます。*子供の貧困を軽減するために既存の「勤労所得控除」という制度を活用しています。制度そのものを63%の人が知らず、控除対象者の5分の1が控除を受けていませんでした。また受けている人の大半は業者に代行申請を依頼し減税額の20%程度を費用として支払っていました。そこで診察の待合室で待っている間に申請ができるようにしました。医療機関が税務の申請会場の登録をし、職員が公の試験を受けて申請書類作成の代行ができるようにしたのです。2年間で750件の申請をし160万ドルの減税を実現しています。非常に素晴らしい取り組みです。

 日本でも医療における貧困の問題が大きくなっています。医療保険制度の改悪により患者の負担は増加しています。一万円札がなければ医療機関にかかりにくくなっています。医者代は払えても薬代までは出せないと処方箋を捨てる人が出ています。看過できない状態です。

 当院にはお金がなくて医療にかかれない人をなくすために無料低額診療制度があります。現状は10人に満たない人が利用しているだけです。ぜひ利用していただきたいです。もちろん貧困はこれらの取り組みだけでは解決しません。社会のありかたそのものを考えていきましょう。

     
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