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病院からのお知らせ

咳・痰が2週間以上続く時は結核の可能性も考えましょう

 先日も訪問診療を受けておられる患者さんで結核が診断されました。結核は依然注意のいる病気です。
 平成28年度に新たに結核として登録された患者は全国で17,625人です。人口10万人当たりの罹患率(新しく診断された患者の割合)は13.9です。これは近隣のアジア諸国(中国58、韓国75)と比べ低い水準ですがアメリカ2.8、カナダ4.6と比べるとまだ高い値です。そして日本の都道府県別にみると大阪府が22.0で一番高く、その中でも大阪市が32.8と特に高いです。大阪が特に結核の罹患率が高く感染する可能性も高いことを念頭におく必要があります。

 結核は患者の咳やくしゃみにより結核菌が空気中に放出され飛沫感染します。それだけでなく時間がたっても結核菌が空気中に残り空気感染をします。呼吸により吸引された菌が肺の奥まで到達して感染が成立するのはごくわずかです。結核菌に感染しても、多くは免疫力が勝り、90%の人は発病しません。感染することと発病することは別です。発病するのは10%です。感染してすぐに発病するのは子どもや若年者などがほとんどです。ただ、90%の人がすぐに発病しないといっても、20%の人は数年から数十年が経過して、免疫力が低下したときに発病することがあります。つまり若年者発病者は感染後すぐに発病していますが、高齢者は昔感染した方が高齢になって免疫力が低下したときに発病しています。年齢により感染と発病の関係が違います。
 結核の予防は結核菌を排出する結核患者を的確に診断・隔離・治療することです。そしてBCGワクチンを生後5か月〜8か月の間に確実に行い免疫力を高めることです。

 日本では結核患者の発見が遅れていることが問題です。咳や痰が続く症状が出ても受診までの期間が2か月を超える人の割合は19.7%です。30歳から50歳の働き盛りでは33.3%が受診が遅れます。医療費支払いや仕事の忙しさで2か月以上症状があっても受診できていないのです。また受診しても、受診から診断までの期間が1か月以上かかった患者が19.6%います。受診・診断が遅れることは患者本人の病状の悪化につながるとともに、周りの人に感染を広げることになります。

 咳や痰が2週間以上続いたり、微熱や体のだるさが2週間以上続いた時は結核の可能性を考えて診察を受けてください。

     
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