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病院からのお知らせ

健康は社会のありように影響される

 健康に影響するのは細菌やウイルスや汚染物質だけではありません。住んでいる社会や所属する階層が健康に影響し健康に格差が生まれます。社会を作っているのは私たちです。仕方がないとあきらめないでみんなが健康を喜べる社会に変えましょう。

 国連の世界保健機構WHOは健康に格差がでる要因として所得・地域・雇用形態・家族構成を挙げています。
 低所得の人の死亡率は、高所得の人のおよそ3倍高いです。住んでいる地域によっても健康状態が変わってきます。世界一長寿は香港で84.3歳、2位は日本83.8歳です。最下位187位は中央アフリカの51.3歳です。実に30歳以上の差があります。どこに生まれるかでこんなに違うのです。世界一の経済大国アメリカは37位で78.7歳です。アメリカは国民一人当たりの医療費も世界一で、日本の2.5倍使っています。寿命には国の経済力だけでなく、富の配分や医療保険制度などが関係しています。
 職業や雇用形態でも健康状態が変わります。日本でも若い糖尿病の患者さんの病状がその人が正規雇用か非正規雇用かで違っています。糖尿病の合併症の一つである網膜症の悪化が非正規雇用の人に1.5倍多いです。非正規の人は収入が少なく勤務時間が不規則で健康診断を受けたり定期的に受診したりしにくいです。また食事も安くてお腹がふくれる炭水化物が多い食事に傾く傾向があります。それが病状を悪化させているのです。
 また結婚しているか否か、家族と同居しているかどうかでも健康状態は変わります。私の経験した患者さんですが、どんどん体重が減っていく高齢の独居の方がおられました。悪性疾患の可能性を考えいろいろ検査しましたが原因が見つかりませんでした。栄養補給剤を処方したところ体重が増えだし元気になられました。結局体重が減る原因は食事が満足にできていないことにあったのです。

 健康はどんな生活習慣をしているかによって決まるのでそれは個人の努力の結果であって自己責任だという考え方があります。たしかに生活習慣を改善することは大切です。しかし仕事と暮らしのありようが大きく生活習慣に影響します。個人にはどうしようもなく自己責任とは言い切れません。
 所得・地域・雇用形態・家族構成などが健康に影響します。その影響を可能な限り少なくすることが病気の予防・治療につながります。社会のありようを病気の危険因子と捉えそれをよくすることが必要です。

     
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