医療安全管理室
耳原総合病院医療安全管理指針(2017年度)
1.(目的)
耳原総合病院における医療安全管理体制の確立を促進し、病院理念である「安全・安心・信頼の医療」を実現し、適切かつ安全な医療の提供に資することを目的とする。
2.(基本的な考え方)
医療提供にあたり、事故の発生を未然に防ぐことが原則であるが、医療の現場では予期しない状況や、望ましくない事態により、患者の健康や生命を損なう結果を招くことがある。「安全・安心・信頼の医療」の提供には、職員一人ひとりが医療事故防止の必要性・重要性を認識し、安全な医療の遂行が重要である。しかし、医療環境が高度化、複雑化するなかで、各職員個人の努力のみに依拠する医療事故防止には限界があり、病院全体が包括的に医療安全管理及びその推進を行う必要がある。以下の事項を基本として、医療安全管理に取り組む。
- 人はエラーを犯すものであるということを前提に、個人の責任追及よりもエラーに対する原因を究明し、エラーを誘発しない環境、起こったエラーが事故に発展しないシステムを整備する。
- 知識や技術・経験の不足は事故発生要因となるため、研修や学習会を行い、職員の業務改善や能力向上活動を強化する。
- 医療行為には不確定要素が多く、常に危険が存在することを認識し、事故は常に起こりえことを意識して業務にあたり、医療事故の発生を未然に防ぎ、患者が安心して安全な医療を受けられる環境を整える努力をする。
- 医療の主体は患者さまにあることを認識し、医療を「医療従事者と患者との共同の営み」ととらえ、患者・家族と共に医療事故防止に取り組む体制を整える。
