ドクター松葉のぴりからコラム

エコーほど優れた検査はない
耳原高石診療所
所長 松葉 和己


 エコー検査は、内臓の状態を簡便に観察でき、安全性の高い優れた検査です。プローブという端末を観察したい部位に当て、超音波の跳ね返りで画像を合成します。放射線を出しませんので、基本的に無害で、妊婦検診で胎児の観察も可能です。
 肝臓や胆嚢では、CTやMRIよりもよい情報が得られます。ただ、空気があると超音波が通らないので、肺や胃腸など空気が入っている臓器を苦手とします。また、内臓に脂肪が多いメタボの人は、肝臓や胆嚢を捉えるのが技術的に困難な場合があります。膵臓も、胃の裏にある臓器なので、エコーで捉えることが困難な場合があり、膵臓を検査するにはCT(特に造影剤を使ったCT)のほうが有用です。胃腸に関しては、現在でもエコーではよく見えませんので、胃カメラ、大腸ファイバーが必要です。
 血管の観察はエコーの得意分野です。体の表面に近いところにある頸動脈は、エコーの独壇場です。頸動脈にできている動脈硬化の程度が見事に画像として描出できます。奥深い所にある腹部大動脈でさえ、エコーで捉えられ、腹部大動脈瘤の大きさや血管内の血栓まで観察できます。下肢が腫れたり痛んだりする深部静脈血栓症も、エコーで診断できます。
 心臓に関しても、エコーは質の高い多くの情報が得られます。心臓弁膜症や壁運動の程度など、エコーに優る検査はありません。最近では、心臓カテーテル検査の際に、冠動脈の内部の動脈硬化や血栓を観察できるまで応用範囲が広がっています。
 画像情報を動画としてストックできることもエコー検査の強みです。心臓がリアルタイムで動いているのを見ると感動的ですらあります。

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