ドクター松葉のぴりからコラム

前立腺がん検診を受けましょう
耳原高石診療所
所長 松葉 和己


 前立腺という臓器は、膀胱の真下にある、男性にしかない臓器です。尿道を取り囲むように存在し、右葉と左葉に分かれます。クルミの実ぐらいの大きさで精液の一部を作っています。
 前立腺がんは、米国では男性で最も多いがんです。日本では、最近急増し、増加率は全てのがんの中で第一位です。将来は、がんの発生数も、男性では胃癌や肺癌を抜いて第一位になると予想されています。
 怖いがんのように聞こえますが、血液検査により早期のうちに発見することができるという他のがんにはない特徴を持っています。血中PSAを測って、その数字が4以上あれば、前立腺がんの可能性があります。4から10までなら、白でも黒でもないグレイゾーンで、前立腺がんの可能性は25%程度。10以上なら50%ぐらいになります。
 早期なら自覚症状は出ません。よく間違えられるのは前立腺肥大です。前立腺肥大は、年齢と共に全ての男性に起こってきます。肥大は尿道に近いところに発生するため、症状が出やすく、夜間頻尿、排尿困難、残尿感が起こります。一方、がんは尿道から離れたところに発生するため、症状が出にくい。
 50歳以上の男性は、特定検診の際に、血中PSAを測定する検診を受けることをぜひお勧めします。PSAの値が高ければ、泌尿器科を受診し、精密検査を受ける必要があります。がんと確定されれば、手術、放射線、ホルモン療法という治療手段があり、早期発見の場合、予後は良好です。
 脂肪を摂取しすぎると、がんが発生しやすくなります。トマトに含まれるリコピン、大豆食品に含まれるイソフラボンは、リスクを下げると言われています。

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