ドクター松葉のぴりからコラム

むずむず脚
耳原高石診療所
所長 松葉 和己


 次のような症状を自覚されることはないでしょうか。
「寝床に入ってしばらくすると、じっとしていられなくなり寝付けない」「夜中に目覚めたときに、脚が不快で再び寝付くことができない」「劇場や映画館で長時間座っていることができない」「仕事中は気にならないが、夕食後にソファーで横になると、じっとしていられなくなる」
 もしあてはまるなら、むずむず脚症候群の可能性があります。
 むずむず脚症候群は、日本人の一~四%に見られるほどの、ごくありふれた病気です。女性に多く、小児から高齢者まで幅広い年齢に見られます。
 患者は、下肢を動かさずにはいられない強い衝動にかられます。多くの場合、下肢の異常感覚を伴います。夕方から夜間に生じ、安静にすると悪化します。じっとしていられず、絶えず下肢を動かすか、立ち上がって動き回ったりするので、夜間は眠られなくなります。
 自分の脚について、患者が訴える症状は以下のように多彩です。
 うずく、熱い、ほてる、冷える、虫が這う、痛がゆい、むずがゆい、電気が流れる、いらいらする、ピリピリする、焼けつくよう、叫び出したい、足踏みしたい、等。
 患者の多くは、症状を緩和するため、寝床の中で脚を動かす、立ち上がって歩く、屈伸をする、脚をさする、叩くなどをします。そのような運動をすると改善するからです。
 むずむず脚症候群では、中枢性ドーパミンの働きが低下しているので、ドーパミン作動薬(パーキンソン病にも使います)を少量服用すると、症状が改善します。
 ただし、皆さんがよく経験する夜間の「こむらがえり」は、これとは別の疾患です。

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