ドクター松葉のぴりからコラム

糖尿病の新薬が増えた
耳原高石診療所
所長 松葉 和己


 ここ十年ほどで、糖尿病の薬(経口血糖降下薬)が一気に増え、いろんな種類の薬が使えるようになってきました。その人のタイプに合った薬の選択が大切です。糖尿病には、インスリンの分泌が少ないタイプとインスリンの分泌量そのものは多いがインスリンがうまく働かなくなっているタイプの二種類があります。前者はインスリン分泌不全型で、体格的にやせている人に多く見られます。欧米に比べ、日本人の糖尿病にはこのタイプが多いとされています。後者はインスリン抵抗性が増大している型で、内臓脂肪が多いメタボ体質の人が相当します。
 身長と体重それに腹囲を測定することで、どちらのタイプの糖尿病なのか、だいたい推定できますが、血中にあるインスリンの量を測定すればもっと確実です。実際にはインスリン量自体を測定する検査法と、CPR(Cペプタイド)といってインスリンの分子構造の一部を測定する検査法があります。血中CPRが十分すぎるほどあり、なおかつ内臓脂肪の多い肥満型の糖尿病なら、インスリン抵抗性が増大している型と判定します。
 インスリン分泌不全型には、インスリンの分泌を促進する薬が有効に作用します。当院でよく出す商品名でいえば、アマリール、グリミクロン、ファスティックなどが相当します。また新薬のジャヌビア、グラクティブも、これらとは別のメカニズムでインスリン分泌を促進します。インスリン抵抗性を改善する薬には、アクトス、メトグルコなどがあります。
 実際の治療の場では、各種の薬を数種類併用することが多いのも事実です。

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