ドクター松葉のぴりからコラム

骨粗鬆症は診断されないことが多い
耳原高石診療所
所長 松葉 和己


 ほんとうはその病気なのに、なかなか正しく診断されず、治療を受ける機会を逃すことの多い病気が、いくつかあります。患者数が多い病気なら、もったいない話です。
 COPD(シーオーピーディー)は、その典型例でしょう。昔は肺気腫と言っていました。慢性閉塞性肺疾患のことで、息を吐く力が衰えた病気です。実際の患者数のうち一割ぐらいしか治療を受けていないと言われています。
 同じように、骨粗鬆症についても、国内の患者数は一○○○万人と言われていますが、治療を受けているのは、二○○から三○○万人ぐらいとされています。気づかれないうちに病気が進むことが多く、進行すると足の付け根の骨や背骨が骨折してしまいます。
 COPDは、スパイロメーターで肺活量を測定することで、診断できます。スパイロメーターは、高石診療所にもありますので、お申し付けください。
 骨粗鬆症の診断は、骨密度を測定(骨塩定量)しないとできません。骨密度測定器は、耳原総合病院にあります。腰椎または大腿骨に焦点を当てて測定した骨密度が、若年成人平均値(これをYAM値=ヤム値といいます)の八○%未満であれば骨粗鬆症として治療を開始します。
 骨密度を測る以前に、大腿骨頚部や胸椎・腰椎にすでに圧迫骨折がある人であれば、骨密度がどうであろうが、治療を開始します。もっと骨を強くしなければ別のところも骨折するからです。
 最近、いろんな骨粗鬆症の治療薬が登場してきました。月に一錠飲むだけの薬や週一回注射する薬も使えるようになっています。

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