睡眠時無呼吸症候群外来

 睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群)が注目され始めたのは、近年のことで、大学の医学部でも『睡眠学』の講座を持つのは全国で僅か2つ。『睡眠学会』の認定の医師も少なく、多くの病院が検査もできないというのが実情です。
 当院では、既に4年前から『睡眠外来』を掲げ、終夜睡眠ポリグラフ検査を用い迅速に睡眠時無呼吸症候群の診断を行っており、『成人の睡眠時無呼吸症候群 診断と治療のためのガイドライン』に基づき治療を行っております。
また、日本睡眠学会の認定検査技師が検査結果を解析し、治療方針の確立に協力しております。
 2010年9月時点の日本睡眠学会の認定医・認定検査技師のリストは「日本睡眠学会」のホームページをご参照ください。

治療しないとどうなるの?

 睡眠時の無呼吸による寝不足のため交通事故や災害事故を引き起こしやすいと言われています。(統計によると交通事故は、無呼吸でない人の約7倍)
 身体におよぼす影響としては、健常者に比べて生活習慣病の増悪因子となる。(高血圧2倍、狭心症、心筋梗塞は、3倍、脳卒中は、4倍)

睡眠時無呼吸症候群とは( 症状 と 病態 )

症状
睡眠時に大きなイビキをかいている
 寝ている時によくイビキをかいている、しかもかなり大きな音でイビキをかいていると言われてませんか?
イビキとイビキの間に呼吸が止まると言われている
 眠っている時に隣で寝ている人や、他の人に「イビキとイビキの間に数十秒間呼吸が止まっている」と指摘された事はありませんか?
昼間でも眠くてしかたない。
気がつくと寝てしまっていることがよくある
 毎日ちゃんと睡眠を取っているはずなのに何故か日中眠くてしかたがない。また、「はっ!!」と気が付いたら眠っていた事はありませんか?
※他にも各種症状はありますが、以上3点全てがあてはまる方は、かなりの確率で睡眠中の呼吸障害、とりわけ閉塞性睡眠時無呼吸症候群である可能性があります。

病態

 この病気は、すぐにどうなるというものではありませんので、多くの場合は単なるイビキの変型と受け止められ、見過ごされてきました。
 しかし最近になりなにもせず放置した場合、 性格の変化・交通事故率の上昇を招くばかりか、 通常の3〜9倍の死亡率の上昇をもたらし、確実に生命予後を悪化させる疾病であることが判明してきました。一晩のうちに40回から数100回も呼吸が停止すると、そのたびに酸素欠乏になり、体が休息できず、 脳や心臓血管系をじわじわといため続けていく病気なのです。
 この病態をお持ちの方は世の中に大勢います。しかし、本人にはなかなか気付きにくい事、良質の睡眠の維持や健康に無関心である事、及ぴこの病態の知識や情報が今まで少なかった事が発見の障害となっていました。
※呼吸が止まると、脳が「危ない」と判断して呼吸を再開させます。その短い覚醒が一晩に何回も起こっているので実際はあまり睡眠がとれていないのです。

検査について( 検査入院 と 診断 )

検査入院

 睡眠時に起こる無呼吸症状を診断する為に、どうしても検査入院が必要ですが、決して大げさなものではありません。
 午後6時30分頃より検査準備(測定用のセンサー類の装着) に入り、午後8時頃から翌朝6時頃まで検査を行います。検査結果は、約2週間後に外来にて報告致します。
 尚、入院の日時については入院受付係までお問い合わせ下さい。

普段どおりの生活をしながら検査入院ができます。
※午後6時30分頃より検査の準備を行います。
 夜8時頃から検査を開始して翌朝6時頃までの検査です。
診断

 この疾患の診断は、決して難しくはありません。専用の検査を施行さえすれば、ほぼ100%診断がつきます。 程度の判定も可能です。
ただし睡眠中の呼吸状態を測定せねばならないので、一晩の間、各種機能の測定を行う必要があります。胸や腹にベルトをまくので多少の窮屈感はありますが、睡眠を見るのが本来の目的のために、苦痛を伴う検査ではありません。 眠りながら検査をするもので、安心して受けられます。
(注:センサーがはずれていたり、患者様が眠れなかった場合再検査を行う場合もあります。)


測定用センサー


お部屋

治療方法


 睡眠時無呼吸症候群の重症度及び自覚症状によって選択されますが、一般的に軽症例では、歯科装具(マウスピース等) による治療を行い、中〜重症例では、CPAP装置(経鼻持続陽圧呼吸装置) による治療を行います。この治療がうまくいけぱ、明らかに自覚症状と予後の改善が得られます。  残念ながら、飲薬はまだありません。多くの場合、まず生活習慣(減量・禁煙・禁酒)の是正による改善 が必要になります。歯科装具(マウスピース等)の適応の場合は、専門の歯科医師をこ紹介致します。CPAP装置での治療適応の場合は、導入入院(2泊3日)を行います。

マウスピースを便用した治療
 下顎を前方に出すことによって無呼吸を予防する為のマウスピース。症状の軽い患者さん向きです。ただ、入れ歯の方や鼻閉の方には使用できません。

CPAPを便用した治療
 本体から出ているホースにマスクをつなぎ鼻にフィットさせて使用する機器です。非常にコンパクトで、簡単にご家庭で使用する事が出来ます。
病態の性質上、うまく付き合ってコントロールしていく為には自覚を持った柔軟で、かつ気長な気持ちが必要です。

 CPAP(nasalCPAP:nasal Continuous Positive Airway Pressure)は、鼻マスクからの空気で上気道に陽圧をかけ続けることで、軟口蓋や舌を押し上げて気道を広げ、無呼吸を防ぎます。 有効性・安全性・即効性が高く、また手術療法や歯科装具等による治療法が、無効な場合にも有効な治療法です。 はじめは不快に感じても、ランプ機能等を使用する事で徐々に慣れてゆきます。又、副作用も殆んどありません。


気道が開いておらず呼吸が困難な状態(無呼吸)


マスクからの陽圧によリ
気道を広げ呼吸が楽にできます

Q&A

Q1. 費用は、いくらぐらい掛かりますか?
検査費用は、3割負担で約20,000円程度です。
Q2. なぜ起こりますか?
肥満により脂肪の蓄積がおこっていると 睡眠中は、筋肉が弛緩する為舌根(筋肉)や軟口蓋、咽頭蓋が咽頭部のほうに下がり気道をふさぎ一時的に息ができなくなるため、しかし肥満がなく下顎が後退している場合でもおきます。また、子供の場合アデノイドや扁桃肥大でも起きます。
Q3. いつもよく寝むっていますがいびきがうるさいと言われますが病気ですか?
検査を行うと脳波上覚醒していることが多く深い眠りが取れていません、(但し本人は、自覚していない!)呼吸が止まった後の急に大きくなるいびきは睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いと言われています、また朝まで続くいびきは高血圧を合併することが多くみられます。
Q4. この病気は、どれぐらい数いますか?
人口の約1〜2%全国で100万〜200万と言われていますが30〜50歳台に急増中です。

自己診断チェックリスト

1. よくイビキをかいている。
2. 睡眠中に呼吸が止まっていると指摘された事がある。
3. 日中はいつも眠い方である。
4. 起床時に頭痛がする。
5. 車を運転中に信号などで停止した時、眠ってしまった事がある。
6. 日中、全身に倦怠感がある。
7. 夜中に何度も目が醒めてしまう。
8. 睡眠中に激しく動いている。
9. 集中力や作業能力の低下を感じる。
10.よく不安に襲われ気が滅入ったり、考え込んで眠れない事がある。
※特に1.2.3に該当する方は 唾眠時無呼吸症候群の疑いがあります。
 ご遠慮なく外来までご相談にお越し下さい。
 なお、検査は安心して受けられます。

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社会医療法人同仁会 
高砂クリニック 内科
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高砂クリニック 内科
〒590-0820 堺市堺区高砂町4丁109-2

※ 検査費用は3割負担で約20,000円程度必要です。
検査入院には個室を使用しますが、室料差額は頂いておりません。